富士そば×三宅島のコラボメニュー「明日葉天そば」が大人気!三宅島の明日葉はうまい!

皆さんは、富士そばと三宅島産の明日葉がコラボして誕生した「明日葉天そば」はもう食べましたか?天ぷらのサイズが話題を呼び、大人気メニューになっています!どんなメニューなのか?明日葉ってどんな野菜?早速見ていきましょう。

富士そば×三宅島産明日葉とのコラボメニューとは?

ⓒ三宅島観光協会

2020年2月頃からスタートした富士そばと三宅島産明日葉のコラボですが、明日葉を知らない方も多いなか、地元ではどのようなメニューになるのかドキドキしていたとのこと。

富士そばさんで試作が重ねられ、ついに誕生したのが「明日葉天そば・うどん」「あしたばおひたしそば・うどん」だったそうです。

明日葉は伊豆諸島の多くの島で栽培されており、宿やレストランでは、明日葉の天ぷらはもちろん、ツナマヨ和え、すりごま和えなど、さまざまなレシピで提供されています。また、おみやげでは、明日葉茶や明日葉の粉末を練りこんだそばやうどん、パスタなどもあり、島を訪れたことがある方にはよく知られているかもしれません。ですが、食べたことがない方にとっては未知の味ですよね。

そんななか、全国の店舗での実食経験があり、人気ブログ富士そば原理主義にて、各店の珍そば・奇そばを紹介している、富士そばライターの名嘉山さんに「明日葉天そば」と「あしたばおひたしそば」を取り上げていただきました!

●ブログ「富士そば原理主義」でご紹介いただいた記事は こちら 

●名嘉山さんのTwitter は こちら

ⓒミヤケジマズ

今回、名嘉山さんから特別にコメントもいただきましたのでご紹介します。

「あしたば、アシタバ、明日葉……。不思議な名前の由来は「葉を摘んでも翌日には新しい芽が出てくる」から。かつて、これほどポジティブな意味合いをもつ食材があったでしょうか。生命力の強さを物語るかのように、富士そばで食べる「明日葉天」は二度見してしまうほどビッグサイズ!
そばのつゆにも負けない、野生的な味わいがたまりません。ワサっとした葉を噛み締めると、まだ見ぬ三宅島の大自然がまぶたに浮かびます。聞けば、ビタミンや食物繊維も豊富なのだとか。私のような栄養が偏りがちな人間には、心強い存在。生産者の方々に思いを馳せると、ありがたさもひとしおです。」

とてもすてきなコメントをありがとうございます!

三宅島の明日葉が、富士そばさんとの出会いによって皆さんに味わっていただけるのは本当にうれしいですね。

どの店舗で食べることができる?

大好評の「明日葉天そば・うどん」と「あしたばおひたしそば・うどん」ですが、現在、都内2店舗で提供されています。三宅島から毎週新鮮な明日葉がお店に届き、天ぷらやおひたしになって皆さまの胃袋を満たしております!まだ食べたことがない方は今すぐお店にどうぞ!

三光町店

ⓒミヤケジマズ
ⓒミヤケジマズ

JR新宿駅東口を出て、伊勢丹メンズ館や、テアトル新宿方面に向かうと、新宿五丁目の交差点があり、そこに「名代 富士そば 三光町店」があります。券売機は屋外と屋内にあり、テイクアウトもできるため、ランチの時間帯などは多くのサラリーマンでにぎわっています。(写真を撮影した日は夜にお邪魔しましたが、小腹を満たす方々がそばを美味しそうにすすっていました!)

ⓒミヤケジマズ

券売機では「当店のおすすめメニュー」で取り上げられており「三宅島直送」のキャッチコピーに感動です!それにしても、美味しそうなメニューがたくさんありますね。

ⓒミヤケジマズ

早速「明日葉天そば」を注文すると、結構大きな明日葉の天ぷらが、どんぶりからはみ出してやってまいりました!そばつゆに浸しながら食べたり、さくっとした天ぷらでも味わってみたり、なんとも食べ応えのあるそばです。

ちなみに余談ですが、編集部スタッフは「明日葉天そば」で温まった後、東京新宿天然温泉テルマー湯に行きましたが、最近流行のロウリュウで使われるヴィヒタ(白樺の枝葉を束ねたもの)にこの天ぷらが似ているとTwitterで投稿されている方がいて、なるほど!と思いました。

【店舗情報】
<名代 富士そば  三光町店>
住所:東京都新宿区新宿5-16-5
営業時間:24時間
店休日:なし

秋葉原店

ⓒミヤケジマズ
ⓒミヤケジマズ

地下鉄日比谷線の1番出口を上がるとすぐ目に入ってくる「名代 富士そば」の看板。JR秋葉原駅からも至近の場所に「名代 富士そば 秋葉原店」があります。サラリーマンや学生さんなど多くの方々で一日中にぎわう秋葉原ですが、最近は海外からの観光客も徐々に増えてきたようで、富士そばの券売機には、英語のメニュー説明もありました!

店内には、三宅島の中でも有名な観光スポットである「迷子椎(まいごじい)」のポスターが貼ってあり、来店した皆さんにも三宅島のPRをしていただきありがたく思いました。

ⓒミヤケジマズ
ⓒミヤケジマズ

早速「明日葉天そば」を注文してみると、やってきました。かなり大きな天ぷらが!秋葉原店の明日葉天ぷらの大きさはTwitterでもバズっていて、「玉串」「諸葛孔明が持っている扇のようなもの?」といった例えがいろいろ飛び交っていました。明日葉を初めて食べる方にとっては「どんな野菜なんだろう?」と思われるなか、楽しい例えから身近に感じていただけたらうれしいですね!それにしてもなんという大きさ!三宅島の飲食店でもこんなに大きいサイズは見たことがないかも?!

【店舗情報】
<名代 富士そば  秋葉原店>
住所:東京都千代田区神田平河町4-8-5
営業時間:AM 3:00-4:00 は閉店(L.O. : 2:45)
店休日:なし

三宅島の明日葉はうまい!

ⓒミヤケジマズ

明日葉(あしたば)は、伊豆諸島をはじめ、房総半島や三浦半島、紀伊半島などの太平洋沿岸部に自生する、日本原産のセリ科シシウド属の植物です。JA東京中央会によると、明日葉の形状は、伊豆諸島の中でも多少違うとのことで、茎の色で「赤茎」系と「青茎」系に分かれるそうです。三宅島では主に「青系」が生産されています。

江戸時代の儒学者、貝原益軒は、健康長寿のコツをまとめたベストセラー『養生訓』を書きましたが、1709年には『大和本草』を完成させたことでも有名です。これは薬用として使われる植物や動物、鉱物などをまとめたもので、日本で初めて作られた本草書と言われています。なんと、この本草書で「明日葉は滋養強壮によい」と紹介されているそうです!江戸時代に、すでに明日葉のことが紹介されているとは驚きですね。

明日葉は「今日摘んでも明日には新しい芽が出る」と言われており、成長が早いのが特色のひとつ。温暖な気候で雨が多く、水はけのよい土壌を好む明日葉は、伊豆諸島の気候や土壌にマッチしており、各島で栽培されています。

また、明日葉は多年草で、芽を出してから2〜3年で茎のてっぺんに傘を開いたような小さな白い花が咲き、その後たくさんの種ができます。

ⓒミヤケジマズ
ⓒミヤケジマズ

明日葉の茎を切ると、黄色い汁がこぼれますが、この色素に含まれるのが「カルコン」という物質で、がんの増殖・転移や血栓の予防、アレルギーの抑制など、すぐれた薬理作用があることが分かってきたそうです。

また明日葉にはクマリンという苦み成分が含まれており、苦みを抑えたい場合は、高温によってクマリンが分解される天ぷらが向いているそうです。逆に、苦みを感じたい場合は、さっと茹でておひたしにするのがよいとのこと。

富士そばの新メニューは、天ぷらとおひたしの2つの展開とのことで、苦みの味わい方を踏まえたメニューですね!ワイルドな天ぷらにも、あっさりとしたおひたしにも、たくさんの栄養が含まれる明日葉を食べて、ぜひ元気な毎日をお過ごしください!三宅島から、皆さんの健康をお祈りしております。そして、明日葉を食べに三宅島にお越しください!

●記事内容は、執筆時点の情報に基づきます。