日本野鳥の会の初クラファン「カンムリウミスズメと海を守る」プロジェクトを応援しよう!

皆さんは、海鳥の「カンムリウミスズメ」をご存じですか?日本野鳥の会が初めてクラウドファンディングに挑戦するプロジェクト「天然記念物カンムリウミスズメと海を守る|保護・研究活動にご支援を」が、8/29(月)~9/30(金)まで、クラウドファンディングサイト「READY FOR」で展開中です。どんなプロジェクトか、少しご紹介しましょう!

クラウドファンディングの内容について

公益財団法人 日本野鳥の会では、天然記念物の海鳥である「カンムリウミスズメ」の保護活動を拡大するため、8月29日(月)から9月30日(金)23:00まで、クラウドファンディングサイト「READY FOR」で資金調達を呼びかけています。

このプロジェクトは、日本野鳥の会が初めてクラウドファンディングに挑戦するものだそうですが、どのような目的で行われるのでしょうか?日本野鳥の会のプレスリリースから引用して、少しご紹介したいと思います。

プロジェクトの目的

カンムリウミスズメとは、世界でも数少ない南方で繁殖するウミスズメ類の海鳥で、日本近海にしかいない希少な種の鳥国の指定天然記念物ですが、人間活動の影響で個体数が激減しており、環境省と国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅の危惧が増大している種として「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に分類されているそうです。

しかし、このような危機的状況にもかかわらず、一般には「カンムリウミスズメ」という名前すらほとんど知られていないとのこと!

日本野鳥の会は、10 年以上にわたり、カンムリウミスズメ保護活動に取り組んできましたが、この活動を今後拡大していくために、もっと多くの方に関心を持っていただき、支援いただけるようにと、初めてクラウドファンディングに挑戦することになったそうです。

実施概要について

日本野鳥の会では、カンムリウミスズメの繁殖補助に取り組んでおり、2016 年には、世界で初めて人工巣を使った繁殖に成功しました。

今回のクラウドファンディングで集まった資金は、来シーズンの人工巣設置のために使用されるほか、海洋プラスチックごみ問題にも取り組んでおり、資金の一部は、海鳥への影響調査と、この問題について啓発するための小冊子の制作に使用されるそうです!

実施概要は下記のとおりです。

●開催期間: 2022 年8 月29 日(月)9 時~9 月30 日(金)23:00

●目標金額: 350 万円

●クラウドファンディングに対するリターン例(一部):
・写真コース(5,000円)
・野鳥のピンバッジコース(10,000円)
・日本野鳥の会会長によるおとな野鳥相談コース(50 万円)
・夜のカンムリウミスズメ洋上調査体験コース(100 万円)     など

クラウドファンディングサイト「READY FOR」のプロジェクトページは、こちらをご覧ください!

三宅島とカンムリウミスズメ

絶滅の危惧が心配されるカンムリウミスズメですが、三宅島の人々にとって、親しみある海鳥と言われています!日本野鳥の会のレンジャーが常駐する、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館に行くと、カンムリウミスズメのことも、いろいろ教えてもらえます。

アカコッコ館のイベント情報などはこちらをご覧ください!

アカコッコ館によるカンムリウミスズメの調査は、1995年4月から本格的に三宅島沖にある大野原島(通称三本岳)で開始されたそうです。

クラウドファンディングサイト「READY FOR」のプロジェクトページには、アカコッコ館の初代レンジャーの方による、調査開始のころのお話も出ていました。とても面白いです!

詳しくは、こちらをご覧ください!

また、今回のクラウドファンディングに対して、三宅村の櫻田昭正村長は、次のように応援メッセージを出しています。

黒潮が育む豊かな海と、奥深い照葉樹の森がおりなす自然豊かな三宅島は、バードアイランドとも呼ばれる国内屈指の野鳥の宝庫です。三宅島からほど近い大野原島(通称三本岳)には、希少なカンムリウミスズメが繁殖しています。古くから島民にも親しまれてきた海鳥です。
この大野原島は朝鮮戦争の際、アメリカ空軍の爆撃訓練演習地とされていました。しかし、当時アメリカ空軍の兵士として徴兵されていたジャック・T・モイヤー博士が大野原島を繁殖地とする希少なカンムリウミスズメを救うため、トルーマン大統領の側近に手紙を送り爆撃訓練を中止させました。
このような中、1990年代には三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館をオープンし、常駐する日本野鳥の会のレンジャーと共に、島の宝である海や森の保護と活用を進めてきました。2010年には、大野原島は国の鳥獣保護区の指定を受けています。
今回のプロジェクトの成功を、カンムリウミスズメと海を守る仲間として応援しています。絶滅の危機が少しでも遠ざかることを大いに期待しています。

(クラウドファンディングサイト「READY FOR」のプロジェクトページより引用。参照リンクはこちら。)

みんなでプロジェクトを応援しよう!

大自然のなかで、さまざまないきものが暮らす三宅島ですが、カンムリウミスズメをはじめ、絶滅の危機に瀕している種がいくつか生息しています。暮らしていると、こうした希少ないきものを目にする機会が多く、島ぐらしの醍醐味を感じる一方で、何とか残ってほしいと思いますよね。今回のプロジェクトの趣旨に賛同できる方はぜひ応援してみませんか?

●記事内容は掲載時点に基づきます。