三宅島で子どもと外で遊べるおすすめスポット10選【2022年版】

大自然に囲まれた三宅島ですが、子育て中のママやパパは、子どもたちをどんな場所に遊びに連れて行ってあげているでしょうか?今回は、島暮らしの子育てにも、親子連れの島旅にも役立つ「三宅島で子どもと外で遊べるおすすめスポット10選」を、島で子育て中の平野奈都さんが紹介します!

三宅島での子育てとは?

ⓒNatsu Hirano

こんにちは!三宅島でワンパク3兄弟の子育てをしている平野奈都(ひらの・なつ)です。

わたしは三宅島の出身で、2010年に島に戻ってきてから結婚して、島暮らしの子育てをしています。子どものころから海や森で遊ぶのが好きだったので、自分の子どもたちも島の自然の中でワイルドに遊ばせながら育てています。

三宅島は大自然に囲まれているので、自然の中で子どもが遊べるところがたくさんありそう!と思うかもしれませんが、実は小さい子どもを安全に楽しく遊ばせられるところは限られているんです。

三宅島は火山島なので、海辺は溶岩由来のゴツゴツした岩が多かったり、潮が速く波が強い時も。また、森の中は草木がうっそうと生い茂っていたり、遮るものがないので風当たりが強かったり。良くも悪くも三宅島は“ありのままの自然”が多く残っているので、子どもたちのために整備された場所というのが少ないんですね。

でも、場所とタイミングを選べば、子どもたちと楽しく安全に遊べる場所もちゃんとあります。

我が家の子どもたちは親に似たのか、いきものを見つけたり探検するのが大好きなので、遊び方もややワイルドですが、まずは安全第一ですね。

そんなわたしが紹介する、「三宅島で子どもと外で遊べるスポット10選」!

言わずと知れた王道スポットから、あまり知られていない穴場スポットまで、地区ごとにご紹介します。最後には地図もあるので、お出かけの参考になさってみてください!

三宅島で子どもと外で遊べるおすすめスポット10選

伊ヶ谷地区

大船戸(おおふなと)海水浴場

まずは王道、子連れにおすすめの海水浴場!

ⓒNatsu Hirano

伊ヶ谷港の港内の一部が海水浴場になっています。

島では珍しく砂浜になっているので、小さい子でも遊びやすいです。また、港内なので大きな波が入ってくることもあまりなく、ママだけでも安心して連れていけます。

ⓒNatsu Hirano

砂遊びもできるし、浮き輪でプカプカも楽しい!少し大きくなったら、桟橋から飛び込み!
(※干潮時、水深が浅くなっているときの飛び込みは注意しましょう。)

ⓒNatsu Hirano

シュノーケリングでフィッシュウォッチングも楽しめます。我が家の子どもたちはカニやエビなどのいきもの探しに夢中。

ダイバーも初心者向けのポイントとして潜っていたり、釣りする人もいたり。赤ちゃんから中高生、大人までみんながさまざまな楽しみ方ができます。

夏は島民はもちろん子連れ旅の観光の方も多く大にぎわい!夏の混雑期以外は桟橋まで車で乗り入れられるので、親としてもラクラク。

トイレ・シャワーもあります。(現在新しく個室シャワーが建設中!)砂だらけになるので、シャワーを浴びて砂をすっきり落として帰れるのがありがたいです。

伊豆地区

伊豆岬

絶景の観光スポットとしても人気の場所。白い石造りの灯台とベンチ、東屋、トイレもあります。

ⓒNatsu Hirano

東屋の広々としたデッキから海や夕焼けを眺めながら、ランチもおすすめです。

春夏の日が長い時期は、夕飯を持って行って夕焼けディナーもできちゃいます!

ⓒNatsu Hirano

海沿いを平坦な道が続いていて、ベビーカーでお散歩も気持ちいいです。ただ、西風が強い日は潮が飛んでくるほどで、かなり過酷かも。風が穏やかな日がおすすめです!

姉川ダムベンチ

ここは意外と知られていない穴場スポット。

ⓒNatsu Hirano

みやけ保育園を通り過ぎて1つ目の山側へ上がる道を入っていきます。しばらく車でまっすぐ登っていくと、突き当りが開けていてベンチがあります。通称「姉川ダム」と言っていますが、正式には「姉川砂防堰堤」と看板にあります。

ベンチが3基あり、ピクニックにはぴったり。森の中なので風が多少強い日でも大丈夫。車もめったに来ないし思ったよりも広いので、子どもたちが安心して走り回って遊べます。

我が家の子どもたちは網を持って虫探し。春にはキイチゴや桑の実、タラの芽など採るのも楽しめます!

ⓒNatsu Hirano

ダムの堰堤や奥の方には立入禁止の看板があるので、その先には行かないようにしましょう。

神着地区

児童公園(浅沼稲次郎公園)

浅沼稲次郎さんという島出身の政治家の生家の周辺の土地が村に寄贈され、公園となっています。こちらも子どもの遊び場の王道。島で子どもが遊べる“公園”と呼べる唯一の場所かもしれません。

ⓒNatsu Hirano

わたしが子どものころからある遊具はだいぶ年季が入っていますが、今も子どもたちには大人気!

こちらのブランコとゆらゆら遊具は比較的新しいもの。

ⓒNatsu Hirano

広い原っぱもあり、かけっこやボール遊び、虫探しにもバッチリ!立派なオオシマザクラ、ソメイヨシノの木があり、春にはお花見も楽しめます

ただ、トイレが簡易的なものしかないので、そこだけはちょっと不便です。(これから改良されていく予定だそうです。)一番近いトイレは、御笏神社のななめ向かいにある公衆トイレです。

釜の尻海岸

三宅島は、特に冬場は西風が強烈な日が多いです。そんな時は、島の東側にあるこの「釜の尻海岸」がおすすめ。

ⓒNatsu Hirano

昼すぎ頃までは日当たりもいいので、冬でもポカポカしていて、砂利浜でゴロゴロしたり、貝殻や漂着物を探してみるのも良し。波に向かって石投げするだけでも、子どもは楽しいようです。

ⓒNatsu Hirano

岩場がゴツゴツしてますが、そこまで険しくないので、3歳くらいならよじ登ったり飛び降りたりアクロバティックに遊ぶことも。

ⓒNatsu Hirano

季節によっては浜からザトウクジラやウミガメが見れることも!トイレもあって安心です!

海の中はダイビングスポットになっていますが、急に深くなっていて、小さいお子さんが泳ぐのにはあまり向いていませんのでご注意を。

坪田地区

旧坪田小学校校庭

2000年に発生した噴火活動により、三宅島の島民は約4年半全島避難となりました。帰島後、残念ながら、坪田小学校は廃校になってしまったのですが、旧小学校の校庭にブランコ、ジャングルジム、スプリング遊具が設置されています。校庭だったため広いので、ボール遊びや自転車遊びなどもできます。

ⓒNatsu Hirano

わたしはここが母校なのですが、校庭の周りに木々も多く隠れ場所も多いので、かくれんぼするのもおもしろかった思い出があります。また、敷地内に自動販売機もあって便利です!

トイレは、平日は旧校舎の坪田福祉会館が開いていますが、土日祝は閉まっているので、隣の三宅村レクリエーションセンターのトイレが館内入口にあるので、そこを使いましょう。

また、校庭の一部が駐車場やゲートボール場になっているので、その周辺は注意しましょう!

長太郎池

溶岩で囲まれた大きなタイドプールです。

ⓒNatsu Hirano

水深は深いところでも2mほどで浅めです。子どもでもシュノーケリングでいろいろな魚やいきものが観察できます。

ポイントは行く時間帯。干潮の時間に行きましょう!坪田地区の潮汐情報はこちらから確認できます。

ⓒNatsu Hirano

満潮になると外から波が入ってきて泳ぎにくいです。また長太郎池から出入りするときは、岩場がゴツゴツしていたり、ツルツル滑りやすいところもあるので、足元には十分注意しましょう!

夏にはライフセーバーさんもいて安心。島民だけでなく、観光客もたくさん訪れます。

また、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館では、長太郎池で観察会を開催している時もあるので、子連れ島旅の際にもぜひ行ってみてください!

三池プレイランド (管理:七島不動産合同会社)

家族・仲間で楽しめる冒険広場。2019年に有志で造成された、三池浜園地の奥の林の中にある秘密のRun Course !

ⓒJAM Co., Ltd.

主なイベント(開催:JAM Co., Ltd.) として、ミニモトクロスバイクができます!自転車に乗れない子でもチャレンジOK!最初に丁寧に乗り方をレクチャーしてくれます。保育園児からブンブン乗り回しているツワモノも!

子どもだけでなく、家族みんなで楽しめるのも魅力!

ⓒNatsu Hirano

基本料金は、1家族で1,500円ほどと、かなりリーズナブルなのも嬉しいです。(夏季など料金体系が異なる時期もあり。)季節や天候に応じて、週末や休日に不定期にオープンするコース。Instagram等で開催情報をチェックしてみてください!

Instagramはこちらをご覧ください!
お問合せは㈱JAM・北村さんまで。

阿古地区

コシキの穴

江戸時代の1643年に噴火した火口、それが「コシキの穴」です。今は緑で覆われた場所になっていますが、直径約100m、深さ約30mの大きな火口の底に下ることができて、ちょっとした冒険気分が味わえます!

場所が少し分かりにくいのですが、まずは、南戸(なんと)林道を500mほど登ったところに入口があります。

ⓒNatsu Hirano

そこから火口縁まで登り、火口の底に下る遊歩道を歩いていきます。階段や急勾配の道もありますが、3歳くらいの子なら登れる程度の、ちょっとしたハイキングコース。火口縁をぐるっと回る遊歩道もあり、途中に錆が浜を望める展望台もあります。

火口底は開けた野原になっており、ベンチが3基ありピクニックにもぴったり!

ⓒNatsu Hirano

西風が強い日でも、火口の底は風が当たらないのでおすすめ。春にはキイチゴがたくさん実をつけるので楽しみです。

ただトイレが近くにないので要注意。一番近いのは、今崎海岸線の入口にある公衆トイレです。

富賀浜の東屋と散策路

伊豆諸島の総鎮守の神様が祀られている富賀神社の先にある海岸。島で西風の次に多いのが北東の風、島の言葉で「ナライ」と呼びますが、そんな時はここがおすすめ。

トイレとシャワーも備わっている東屋(休憩舎)があります。壁がしっかりあるので風も当たりにくく、少しくらい雨が降ってても大丈夫。大きな窓からは、海の景色も見えて気持ちいいです。

ⓒNatsu Hirano

あまり人も来ない穴場スポットなので、子どもたちが騒いだり走り回っても大丈夫。東屋でお弁当を食べたら、鳥居の前を通って海沿いに続く散策路を歩いてみましょう。

ⓒNatsu Hirano

片道300mほどで小さい子と歩くのもちょうどいい距離。砂利道の先は舗装されているので、ベビーカーもOKです。

ⓒNatsu Hirano

虫を探したり、海岸植物を楽しんだり。海を眺めながら探検気分を味わえます!

三宅島での子育てを楽しもう!

今回は、「三宅島で子どもと外で遊べるおすすめスポット10選」をご紹介しました。いかがでしたか?

東京の島・三宅島で子どもと外で楽しく遊べる場所は、まさに「大自然に囲まれた場所」です。子どもはやはり、自然の中で思いっきり遊ぶのが大好きですよね。ありのままの自然相手なので、風などの気象条件をよく見て、安全を確認する必要はありますが、都心では味わえない、大自然の中での遊びをパワフルに楽しめますよ!

移住をご検討の方は、今回の記事で、三宅島での子育ての様子をイメージいただけたら幸いです。

また、子連れ島旅に関心がある方の参考にもなれば嬉しいです!

これから、島での子育て事情などもご紹介したいと思っていますので、どうぞお楽しみに!

今回ご紹介した、各遊びスポットはこちらのマップをご覧ください。

Map Data ⓒ2022 Goggle

●三宅島の観光マップはこちらからダウンロードもできます。ぜひご利用ください!


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●記事内容は執筆時点に基づきます。