電動アシスト自転車で三宅島を巡る、快適サイクリングの楽しみ方をご紹介!

皆さんは、三宅島で電動アシスト自転車がレンタルできることをご存じですか?島ではさまざまなアクティビティを楽しむことができますが、サイクリングも人気アクティビティのひとつ。そこで今回は、電動アシスト自転車のレンタルのしかたや、三宅島でのサイクリングの楽しみ方についてご紹介します!

三宅島で電動アシスト自転車をレンタルするには?

ⓒ三宅島観光協会

火山島でもある三宅島の最大の魅力は、なんといってもその「絶景」にあります。火山活動によって生まれた溶岩や、広大な森、黒潮の恵みを受けた豊かな海など、ダイナミックな自然の姿に圧倒されます!

島内には、一周道路(約30km)があり、一般車や村営バスなどが走っています。島にはご自身の自転車を、東海汽船の定期船に載せて持ち込む(有料)こともできますが、今回は、島で手軽にレンタルできる「電動アシスト自転車」についてご紹介しましょう。

レンタルできる電動アシスト自転車について

ⓒミヤケジマズ

電動アシスト自転車は、三宅島観光協会でレンタルすることができます。(車種は上記写真のもの)

前方には大きなかご、後方には荷台も付いていて荷物を収納できるのは便利!

ヘルメットも1台につき1個付属しています。ご存じのように2023年4月1日より、自転車を利用する際にはヘルメットの着用が努力義務化されました。事故防止のためにも、ヘルメットを着用しましょう!


警視庁「自転車用ヘルメットの着用」

また、大容量バッテリーが付属しており、基本的にはチャージせずに島を一周(約30km)できるとのこと。ただし、高低差のある場所に行ったり、いろいろなスポットに寄り道したりすると、バッテリーも減ってきますので、途中でバッテリー残量を確認することをお忘れなく!

こちらの電動アシスト自転車は、身長150cm以下の方は安全上の理由からレンタルできないようですが、実際にご自身で乗りこなせるか、レンタルの際には十分試してみてから乗りましょう。

なお、各自転車は、公益財団法人日本交通管理技術協会の第2種TSマーク付帯保険に加入しているとのことで、万一の際も安全ですね。

まずは予約がおススメ

ⓒミヤケジマズ

三宅島でサイクリングをしたいと思う方は、ぜひ事前に予約をされることをおすすめします。三宅島観光協会で受け付けていますので、「予約フォーム」よりご予約ください!

来島してから申し込みをしたい方は、三宅島観光協会の窓口に直接申し込むこともできます。宿泊先から観光協会が遠い場合もありますので、あらかじめ空きがあるか、観光協会に電話で問い合わせるとよいかもしれません。

●三宅島観光協会

三宅村阿古672-3

TEL: 04994-5-1144

営業時間:8:30-17:30

貸出し・返却

ここでは、電動アシスト自転車の貸出しと返却についてご紹介しましょう。いずれも、三宅島観光協会の窓口で直接行います。宿泊先や定期船が寄港する港などでは返却は受け付けていませんのでご注意ください!

貸出しと返却が可能な時間は下記のとおりです。

【貸出し】9:00~受付開始

【返却】17:00まで

また貸出しの際は、協会スタッフから電動アシスト自転車の機能や乗り方について教えてもらえますので、ぜひいろいろと相談してみましょう。

ⓒミヤケジマズ

電動アシスト自転車のハンドル部分にはいくつかの機能の表示があります。(上記写真参照)

①「アシスト」の「▽△」を押すと、「パワー」「オートマチック」「ロング」の3段階の切り替えが可能になります。「オートマチック」をベースに高低差に合わせて「パワー」、「ロング」を使い分けると快適にお楽しみいただけます。

「パワー」:常にパワフルなアシスト力で、坂道や重い荷物を積んでいる時でも快適な走行が可能。

「オートマチック」:走行条件により、アシスト力を自動的にコントロール。

「ロング」:アシスト力を抑え、1回の充電で長距離走行が可能。下り道や平坦な道など、バッテリーがあまり必要ない走行の際に効果的。

②電源が入った状態で「切替」ボタンを押すと、バッテリーの残量表示を3種類から選ぶことができます。「パーセント表示」>「走行可能距離の目安」>「走行可能時間の目安」の順で表示を切替えられます。島を一周する場合は、こちらの表示をチェックするようにしましょう。

③「ライト」のボタンを押すと、ヘッドライトが点灯します。日中でも暗い道を通る時は点灯するようにしましょう。

ⓒミヤケジマズ

ハンドルの右には、シフトチェンジ用の機能が付いています。「1」(ペダルが軽い)、「2」(通常)、「3」(ペダルが重い)となっていますが、シフトチェンジは、必ずペダルで漕いでいない時に行うようにしましょう。ペダルで漕ぎながらのシフトチェンジは、自転車の故障につながるそうです!

レンタル料金

レンタル時間料金(1台分/税込)

半日利用(午前または午後)
午前:9:00-12:30
午後:13:30-17:00
1,500円

1日利用(9:00-17:00)
※13:30-翌12:30の利用でも同料金
2,500円

1.5日利用(翌日の12:30まで)
3,500円
2日利用(翌日の17:00まで)
4,500円
引用:三宅島観光協会公式サイト

支払いはレンタル時に行いますが、現金のほか各種キャッシュレス決済も可能とのことで便利です!

【利用可能なキャッシュレス決済】

●クレジットカード(VISA、MASTER)

●各種電子マネー

●各種QRコード決済

三宅島で電動アシスト自転車を楽しむには?

ⓒ三宅島観光協会

大自然を感じながらサイクリングを楽しむことができる三宅島ですが、ここでは事前に知っておくと役立つ情報をいくつかお知らせします。安全で快適なサイクリングのためにも、ぜひ読んでおきましょう!

三宅島の地形を知ろう

三宅島は、島の中心に活火山である雄山がそびえ、それを囲むように5地区(伊ヶ谷(いがや)・伊豆・神着(かみつき)・坪田・阿古(あこ))が点在しています。島を一周する場合、急な坂道や下り坂など高低差のある道や、人気スポットに寄る際に通る未舗装の道、林道のような道など、自転車の走行に気を付けたい場所がいくつかあります。

三宅島ガイドブック」(P.24-25)では、体力レベルに応じたおすすめコースが紹介されています。ぜひ参考になさってみてください!

バッテリーの充電について

ⓒミヤケジマズ

電動アシスト自転車のレンタルをスタートしてから返却まで、バッテリーが持つか心配になる方もいるかもしれません。特に島を一周する場合には気になりますよね。観光協会によると、通常の走行や多少の立ち寄りをして島を一周する場合でも、返却時のバッテリー残量は、約20~30%とのこと。時々、ハンドル左の表示をチェックしながら走行するようにしてみましょう。なお、三宅島の一周道路には、上記の写真のような看板が1kmごとに設置されています。伊豆地区にある三宅支庁を起点にした距離が掲示されていますが、看板を目印にするとどのくらいの距離を走行したか確認もできるので便利です。

万一バッテリーが故障した場合は観光協会に、また交通事故やなどが発生した場合は、すぐに三宅島警察署か三宅村消防本部に電話しましょう!

また、下記の宿にはバッテリー充電器が設置されています。宿泊される方のみ宿にて充電ができますので、宿にご相談ください。

宿名住所
民宿スナッパー三宅村神着1172
ペンション花海月三宅村神着893
プチホテルあいらんど三宅村神着891
ペンション・オレンジハウス・バロン三宅村神着1728
ペンションTSUKUBA三宅村神着2417-10
民宿いけ吉三宅村坪田3069
民宿 姉妹三宅村坪田3041-1
ヤマノベ旅館三宅村阿古1544
          引用:三宅島観光協会公式サイト

サイクリングで気をつけたいこと

ⓒ三宅島観光協会

三宅島でのサイクリングは、大自然を感じながら走ることが最大の魅力ですが、より楽しいものにするためにいくつか注意したいことをご紹介しましょう。まずは、一周道路を走行する場合、一般車両(車、バイクなど)と同じ道を走ることになるため、十分注意しましょう。特に平日の日中は、作業用の大型トラックに遭遇することもありますので、死角に入らないようにするなど注意が必要です。

また、島内の一周道路は、高低差があり、場所によっては急な下り坂も多く、ブレーキを頻繁にかけながら走行するなど注意も必要です。握力の弱い女性や高齢者の方で、走行中に手が疲れてきたりした場合は、無理をせず、自転車を押して歩くことをおすすめします。

カップルやグループでサイクリングを楽しむ際は、疲れた人がいないか、お互いに見守りながら走行すると安心ですね。

観光協会によると、初めて島をサイクリングで一周される方には、反時計回りでの走行をおすすめするそうです。ぜひレンタルする際に、行先などいろいろと相談してみましょう!

また、一周道路は舗装されたきれいな道ですが、人気スポットに行くために、未舗装の道に入っていく時もあります。コンクリート道路とは違い、小石やわだちもあり、特に雨が降った後は、落ち葉などで大変滑りやすくなっています。こうした未舗装の下り道などでは転倒事故が起きやすくなっていますので、危ないと思ったら自転車を押して歩くようにしましょう。

ほかにも、人気スポットに行った時には、駐輪する場所にも気を付けてみましょう。どの場所も大きな駐車場がないことが多く、レンタカーやレンタルバイクを停めたい方と譲りあって駐車や駐輪をしましょう。

また、電動アシスト自転車のレンタル中に、万一転倒したり事故になってしまった場合は、すぐに下記に連絡しましょう!

【緊急連絡先】

名称住所連絡先
三宅島観光協会三宅村阿古672-304994-5-1144
三宅島警察署三宅村伊豆64004994-2-0511
三宅村消防本部三宅村坪田137804994-6-0119

【番外編】レンタルバイク、レンタカーも楽しい!

ⓒミヤケジマズ

島内では、レンタカーやレンタルバイクも楽しむことができます。繁忙期は予約で埋まってしまうこともあるため、早めの予約をおすすめします!

●島内のレンタルバイク、レンタカーについては、こちら

●島内のガソリンスタンドについては、こちら

電動アシスト自転車に乗って、絶景の三宅島を感じてみよう!

今回は、三宅島で電動アシスト自転車でサイクリングを楽しむための方法やコツ、注意したいことをご紹介しました。島を一周するもよし、エリアを決めてゆっくり回ってみるのもよし。天気や気分に合わせてコースを選んでみるとよいかもしれません。ルールやマナーを守りながら、三宅島の絶景をぜひサイクリングで楽しんでみてください!

●記事内容は、執筆時点に基づきます。

●記事監修、写真提供:三宅島観光協会